2012年9月8日 熊本 天草の由緒ある観乗寺さまにお招きを受けて、『恵信尼様』を上演してきました。
天草ツアーを企画し、東京から12人のメンバーたちが参加してくれました。
お寺様の歓迎も素晴らしく、協力的で、私一人の舞台ですが、歌を手伝ってくれたのが田代淑子さん、ふっくらとして、素直で、
人柄も穏やかで、私との声もよく合い、また新たな舞台作ることが出来ました。
楽器演奏では、ご住職様がお手伝いくださいました。とてもお上手で、1日だけのリハーサルとは思えないほどの勘の良さと音の良さ。気持ちよく演じることが出来ました。
前日、1回だけの稽古で、次の日は朝から本番でした。
婦人部の集いということで、200〜300人はおいでになるとは聞いていましたが、なんと、
400人のご門徒の皆様がお集まりくださいました。
観乗寺の坊守さまが、「は~い手を挙げて〜」と体操しながら、外まであふれていた人々は、いつの間にか、
お寺の本堂の中に納まったとのことでした。
みなさま、ぎゅうぎゅう詰めで、足もからだも苦しかっただろうし、痛くなったからもあったと思いますが、し〜〜ん、
と一所懸命お芝居をご覧くださいました。そのみなさまのお姿に、私は感動しました。
東京から参加したメンバーたちも、段下さんの旅館に泊まり、魚三昧の食事に、島の見学と、至れり尽くせりの歓迎に、感動しました。
人の縁というものは、本当に不思議なものだと思います。
昨日まで知らなかった同士が、舞台を通して、親しく語り合うことができる・・・ありがたいことだと思います。
観乗寺さまは1604年に出来た由緒あるお寺で、東京にも観乗寺会があり、ありがたいことに、2013年9月に築地本願寺様をお借りして、
東京観乗寺会のみなさまが、上演してくださることになりました。
そのとき、ご住職様がまた楽器を担当してくださるという事で、本当に深いご縁に手を合わせています。
前坊守様がリハーサルから本番、打ち上げまであたたかく見守ってくださり、まるで、恵信尼さまに見守られているようでした。
ありがたいことでした。
これからも、一つ一つの舞台を大事に務めさせていただき、許される限り「恵信尼さま」を演じさせていただきたいと思っています。
みなさまに幸多かれと祈ります。 2012年10月30日 城谷小夜子 |