小夜子の世界

へ〜、すごいなぁ

名古屋の渡部さんから連絡があって、愛知県の後援を貰うのにいくつかの書類が必要とのことだった。
その中の一つに、和の輪の沿革と活動実績というのがあって、2001年6月和の輪創立から2008年5月までのことを書き出した。

HPに全てではないが、記録したものがあるので、それを眺めた。

驚いた。和の輪の自主公演だけで17回。作った作品は20本を超えていた。

何でこんなに忙しいのか、秘密が分かった。秘密でも何でもない。活動量がとても多かったのだ。

海外普及も毎年やっていたし、私的には、創立から2006年8月まで在宅介護。葬儀。納骨。

個人の出来事としては、女流義太夫の稽古、心理療法カウンセラーの勉強と研究会。

毎月1回、米津先生のお宅で3年前から古典研究会継続中。

一昨年の3月から毎月、三ノ宮へ義太夫のお稽古に通い続けている。

本気会も2年間続けたし、月2回のまぐまぐも3年を超えた。

大学院での勉強も、2年近くになる。津田先生に作品を書いて貰い、新作浄瑠璃を作るところまで気持ちが高まっている。

去年一人娘が結婚し、今年義母の3回忌が終わると、家のことは一段落。

夫と2人だけの生活も1年を超え、日々のリズムが出来てきた。

 

(閑話休題・・・・娘が純ちゃんという良き伴侶に恵まれ、幸せに穏やかに暮らしているのを見て本当に嬉しい。今は2人で暮らしているが、純ちゃんの実家は三郷で、うちから近い。おじいちゃんおばあちゃんご両親、次男四男の6人家族で、裏のアパートに、三男がお嫁さんと生まれたての葵ちゃんの3人で暮らしている。(純ちゃんちは男の子4人兄弟なのだ)

よく遊びに行くという有難い親戚付き合いを させて貰っている。

これは本当にありがたいことだ。うちでおかずをたくさん作りすぎたら、墨田の小百合の所に持って行き、若夫婦はこんな両親のおせっかいを「ありがとう」と気持ちよく受け取ってくれている。

家族の心配事やごたごたは、なんとなくずっと続いているが、一人娘のことでの心配が全くないというのは一番親としてありがたいことと思う。)

 

日舞のお稽古へ行かなくなって8年。

肉体訓練もまた始めたいと思う。ここ2年間は女流義太夫になるための稽古に没頭していて、今年9月、いよいよ本当にプロとしてのデビューの舞台が控えている。これから先どうなっていくのかわからないが、女流義太夫として、しっかり師匠の芸を受け継ぎたいと思っている。

 

思い返せば、探し求めていた先生にわたしはいつも出会っている。

先生運、師匠運がものすごくいいと思う。

印度哲学の先生を10代から探してきた。それがうちのお寺のご住職だったとは・・・、なんというすばらしい。奇跡だ。津田眞一先生。

義太夫の初美師匠との遭遇も劇的だった。

それまで舞台をお願いしていた吉平師匠が亡くなったのが、2002年(平成14年)10月19日。10月20日に、初美師匠が、友路師匠と共に三ノ宮と淡路から東京にいらした。吉平師匠が、「あんたはこれから初美師匠のとこへ行きなさい」といわれたように思った。

和の輪の理事メンバーは創立メンバーの任期満了による交代があったものの、6人の理事が創立からずっと変わらず支えてくれ、新規に入ってくれた6人の新理事達もみな、5年を超えて支えてくれている。

前進座での年間500ステージをこえる舞台数や、1,000席以上の大きな劇場での舞台ばかりだったので、いつのまにか、舞台とはそうしたものだと身体に染みついていた私だった。

舞台で黒字になるのは至難の業で、無給になりもう5年になる。ときどき、もうだめだ、と弱いわたしが心の中でギブアップを叫ぶ。そして、「もうやめようよ、伝統文化で黒字経営なんて無理なんだよ、お客が少ないのも、今の日本人には難しい古典なんか必要ないんだよ、あんた一人が頑張ったって、なんにもならないんだよ。だいたいあんたに魅力がないから人が集まらないし、経営能力だってないの気づいてんだろう?」と叫ぶ。

誰かが「あんたのやっていることは尊いよ、素晴らしいよ」と言ってくれたらまた元気もでるだろうが、自分で自分を励ませている間はいいんだが、「又去年と同じ作品なんでやるの?切符売れません」という声に、「いやこの作品は素晴らしいから、もっとたくさんの人に声かけしようよ」という応援がないのでますます自暴自棄になってしまう私がいる。

「この作品をもっとみんなに知ってもらおうよ。どうしたらいいのかみんなでアイディア出そう」「やってみなくちゃ分からないもんね」「絶対大丈夫。世に出そうよ」と、いうエネルギィが欲しいだけなのだ。

いや、これも甘えかも知れない。

人になんと言われようが、自分の信じることを続けていくだけの信念がないと芸事は、まして劇団は続かない。

わたしはパートナーが欲しいと思う。

「あなたは素晴らしい」と言い続けてくれるパートナーが欲しい。

道連れになってくれるパートナーが欲しいのだ。池田満寿夫さんと佐藤陽子さんは、いつもお互いの才能を褒めあった。

「陽子、君は美しい」「ますおさん、あなたは天才だわ」

無条件で、こう言ってくれる人を持っている人は、どれほど力を発揮できるだろう。

わたしは、架空の人物を創造しよう。

「小夜子、あなたはそれでいい。お金のことは忘れなさい。わたしが必要なだけのお金はあなたに与えるから。お金のことでくよくよする必要はないよ。お金のことでやめてはいけないよ。あなたのやろうとしていること、あなたがもとめていることこそが、あなたにとって最も大事な事なのだから。自由に、本当に自由にあなたはあなたを作っていきなさい。それがあなたがあなたになるためのあなたの人生なのだから。」

ねぇ、神様、私の中にあるこの「恐れ」はどこからくるの?

私の中にあるこの「嫉妬」はどこからくるの?

私の中にあるこの「渇愛」はどこからくるの?

私の中にあるこの「逃げ出したい気持ち」はどこからくるの?

私の中にあるこの「疑り」はどこからくるの?

私の中にあるこの「後悔」はどこからくるの?

私の中にあるこの「冷たい気持ち」はどこからくるの?

私の中にあるこの「残酷さ」はどこからくるの?

私の中にあるこの「臆病」はどこからくるの?

私の中にあるこの「エゴイズム」はどこからくるの?

私の中にあるこの「悲しみ」はどこからくるの?

私の中にあるこの「傲慢」はどこからくるの?

私の中にあるこの「好き嫌いの激しさ」はどこからくるの?

私の中にあるこの「優越感と劣等感」はどこからくるの?

私の中にあるこの「ひねくれ」はどこからくるの?

私の中にあるこの「猜疑心」はどこからくるの?

そしてときどきやってくる

私の中にわき起こる「優しさや、感動や、感謝や、よろこびや、嬉しさや、涙や、慈悲のこころや、謙虚さや、ありがたさや、無垢な心や、勇気や、励ましや、立ち向かっていく力や、努力心」はどこからくるの?

 

 

パートナーであるあなたはこう答えてくれるでしょう・・

「小夜子、だからあなたは人間として生まれたんだよ。この国とこの環境と親を自分で選び、あなたは自分の内なる力の突き動かされて、全く困難な状況の中、あなたは故郷を捨てるように京都から東京に出て、女優になった。女優とは、あらゆる人間を表現する仕事だ。あなたに弱さがなかったら、あなたに後悔がなかったら、あなたに嫉妬がなかったら、あなたに悲しみがなかったら、どう演じるのだ。人を理解し表現するのが、今世あなたがえらんだ職業なのだ。あなたはまだ、本当の貧しさを体験していない。だから今体験しようとしているのだ。あなたが貧しさを本当に体験したら、もう貧しさにとらわれることはなくなるだろう。次は大金が入ることを体験するだろう。しかし、その時、あなたはお金を見事に使える人になっているだろう。もっと貧しさを体験したまえ。体験としてとらえ、決して魂を汚すことがないように、気をつけたまえ。

あなたは赤ん坊から中年の今まで生きてきた。これから老年という体験をすることになっている。怖がらずに、この世をおおいに味わい給え。あなたにやってくる、または襲いかかるように感じるかもしれない「あなたの体験」こそが、あなたが引き寄せた「あなた自身の台本」。

ストーリーを変えることも可能だよ。さぁ、どんな台本にするのか、脚本家である演出家であり、主演俳優のあなたが、いかようにでも書き加えられるということを忘れないように。なにがおこっても驚くことではない。すべてはあなたが書いた台本だから。」

愛染さんは、怨親平等といわれた。悪に染まったままのあなたからの出発と言われた。

このままのわたしを丸ごと受け入れてくれる架空のパートナーに感謝します。

いつの日か

人のことを丸ごと認められるわたしになりたいと思います。

 

今日という台本を書こう。

今日はこれから大学院へいってきま〜す。

仏こ〜い 仏こ〜い

 

 

 
 
2008年05月23日 09:07 | カテゴリ:コラム | コメント (0) | トラックバック (0)
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