小夜子の世界

作品のことば

作品を世に出すとき、これはこういう作品ですよ、と
ことばを添える。
ここ何ヶ月もそのことばを探していて、
これだ、と思っても、また違う考えがわいてきて
決まりません。
ついに、あと数日でデザイナーの中島さんに原稿を入れなくてはならなくなって
理事と数名の関係者に、しぼりにしぼった3つの言葉を投票してもらうことにしました。
誰の立場で言葉を見つけるのか
わたしが伝えたいこともある。
しかし、この作品を知らない人たちがフッと魅力を感じてもらえる力のある言葉がほしい。
幕切れに急に疑問を抱きだして
自分一人ではどうしても乗り越えられない問題で、
未だにわからないのだが、
台本を待っている共演者に、早く台本を印刷して送らなくてはならない。
6月5日が稽古なので、21日には絶対印刷したい。
なぜ殺すのか、殺したあとどうなるのか、
疑問は深まるばかりだ。
これが俳優の仕事。
よく考え、台本を表現者として体と声で演じていく。
久し振りで山本安英さんを読んでいる。
女優の仕事一筋に生き続けた山本さんから、
今真摯に学ばせてもらっている。
私の仕事は俳優である。
これから先、どのような俳優生活を送っていくのか。
竹原はんさんのような、年齢の重ね方をしたい。
山本安英さん、杉村春子さん、
わたしは、今たくさんの芝居を作り、演じ、自己表現していくことが
必要だと思う。
古典といわれるものを今の世の人に見てもらうため表現していく。
小松左京、一葉、万太郎、鏡花、近松、義太夫、源氏、小倉百人一首、古事記。
との時々で出会う素晴らしい作家たちの作品。
作品はわたし決めるのではなく、外から降りてくるものなので
降りていただけるよう、掃き清め、準備万端にしてひたすら待つ。
図書館に行きたくなるのも、
劇場に行きたくなるのも、
ブロードウエイに行きたくなるのも、
人に誘われ、連れて行かれるのも
みな、外からのもの。
この世に偶然はありません。あせることはにということ。
瀬戸内さんと玄侑さんの対談で、
修行の間、文字を見てもいけない、といわれ、
自分が本当に書きたいものがわかった、と二人共が語っていた。
与えられるより、与えられないときのほうが
自分の本当のことがわかるということはあるかもしれない。
少々の不自由は「薬」だ。
イマジネーション=感性を磨くこと。
作品の言葉は、
どんぴしゃのことばが与えられるであろう。
あと2日、考え続ける。

 
2008年05月19日 08:19 | カテゴリ:コラム | コメント (0) | トラックバック (0)
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.wanowa.org/mt/mt-tb.cgi/383


コメント

コメントを投稿

※投稿したコメントは承認されるまで表示されません。


▲pagetop


カレンダー
2008年06月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
城谷小夜子ができること「ヘルス・アート」「講演」「企画」

カテゴリー

  • ご案内 (2)
  • コラム (79)
  • 見ました読みました感動しました (43)
    • 帝京佐賀北戦
  • 珠玉のことば (89)
  • 最近の記事

    月別バックナンバー