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旅日記 |
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4月30日
大阪公演の打ち合わせ。
三木さん、馬場さん、田丸さんはずっとサポートしてもらっていて
本当にありがたいと思っています!
師匠の稽古に付いていく。夜から稽古。日高川。
「昔の女」を聞いてらもう。
5月1日
一日中義太夫の稽古。
5月2日
朝8時に、東加古川から10人で山口県柳井に車で出発。
白壁の街は美しかった。
難波庵でコーヒーを楽しむ。
蔵を改造した趣味の喫茶店。
庭があって、2階が使えて。
和の輪庵のモデルはこれだ!
こんな建物と場所が与えられますように!
本番は、大失敗!
自分がなさけない。
新聞社の人がやたらと写真を撮っていた。
わたしは彼女に、写真を遠慮してもらった。
安心して舞台に出た。これがわたしの失敗のもとだった。
始まってすぐ、正面の人が、写真を撮った!ピカッ!
そのフラッシュに、わたしはびっくりした。
「だれ!新聞社の人じゃないよね?」集中力が途切れた。
途端にセリフがわからなくなった。
長い長い無言の時間、セリフが思い出せない・・・
このままやめようかと思った。
しどろもどろに物語を再開した。
ひどい出来だった・・・・。
途中、表を通る人の声はするし、お客さんが席替えするし
音響さんは、うろうろして空気を乱すし、
気になることだらけだった。
なにを学べとの教訓だろう・・・考え続けた。
私が得た教訓は・・・・安心して舞台に出てはいけない。
なにが起きるか知れたものではないことを
忘れたらあかんよ。
起きるかもしれない出来事へのイメージと、
集中を欠かない決意。
どんなことがあっても、演じ続ける、
と決意すること。
空気を乱される出来事に、
気を殺がされない自分をつくること。
9月の女流義太夫の初舞台を、
初舞台にしてはならない。
どこかで舞台を踏みたい。
わたしは、自分がなさけなかった。
初日はこんなにこわいのだ。
わたしは、神経質なのかもしれない。
空気を乱されることがとてもいやなのだ
と思った。
しかし、空気を感じないスタッフが多いということだ。
わたしの会ではないので、私はいえなかった。
プロならわかるでしょ、と思っていたのが
思い込みだった・・・。
気持ちよく舞台が踏めることのほうが少ない。
俳優の気持ちを察し、
気持ちのいい舞台空間を作ってくれる
スタッフさんは本当に少ないのだ。
窪田ちゃんのことを
玉三郎さんが可愛がるのがわかる。
勉強になった。
強靭なる集中力を養っていかなくてはならない。
そして、「藤本さんを偲ぶ会」だと
思っていったのだが、「3人会」になっていた。
いつの間に目的が変わったのか・・・?
わたしも気をつけよう。
いつの間にか、目的が偲ぶ会から、
自分の会にならんとも限らない。
今年の秋の「賢女〜」は、
「323念の会」であることをしっかり自覚し、
供養の舞台であることをわすれたらあかん、
と教えてもらった。
323人の人たちの想いを忘れない。
わたしは、323人の人たちの想いを
背負って演じるのだ。
「出来事には、意味がない。
意味をつけるのは自分である」ということ。
この一連の時の流れを、
どう感じ、どうとらえたか、みんな違う。
違う目と違うこころで時間を意味付けしている。
わたしには、
学びの多い一夜であった。
体験させていただいたことをこころから感謝した。
ありがとう。
ありがたい。
夜、打ち上げの後厚狭に移動。夜中駅に着き、
ステーションホテルに泊まる。
5月3日
朝長門へ。9時40分に駅に着く。
木下先生が駅で待っていて下さった。
先生の車で、ルネッサながとへ。
木下先生にも同席を願い、
担当の上田さんに舞台のご案内する。
来年度、この劇場に再び来られたらいいな。
木下先生が、千畳敷に連れて行ってくださる。
素晴らしい景色!風の心地よさ。
またもう一度ゆっくり来て、長門を見て回りたい。
木下先生の人生を聞き、
先生の人柄に触れ、感動した。
午後、広島へ移動。滝渕先生と再会。
台本のことで話し合う。
もうだめかな、と思っていたのだが、
書いてくださるということで嬉しくなった。
海外公演を視野に入れて書いてください、
とお願いする。
きっとこころに響く本を書いてくださるだろう。
ひたすら待とう。
見通しがたったのでほっとした。夜、岡山へ移動。
5月4日
朝6時すぎの電車で、佐用の大聖寺さんへお参りに行く。
タクシーが1台あり助かった。お参りを済ませ大磯に移動。
渡辺さんのお家に行き、
「賢女〜」公演の話し合いと本読み。6月に稽古することになった。
台本をもう一度作り直すこと。
5月31日の渡邉さんの舞台に行かせてもらう。
夜、帰宅。
明日もお休み、うれしいな。
今夜はゆっくり休もう。
良き旅であった。
柳井へ行くことを、経済的なことから
断念しようと思っていたわたしを
乙部さんは「それはやったほうがいい」と後押ししてくれた。
アメリカで台本を作った。
帰国し、10日ほどでセリフを覚えて、
音を作っ。
初舞台は不本意であったが、
多くの教訓を得た。
作品としては、面白いものができたと思う。
乙部さん、ありがとう。
小松左京先生の女シリーズ全作品10作を、
30分の語り物に作りあげよう、と
決意した。
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2008年05月05日 00:59 | カテゴリ:コラム | コメント (0) | トラックバック (0)
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