小夜子の世界

ツイてる人 故岡本喜八映画監督
奥さんに恵まれた人。
みぃ、と奥さんのことをよび、300日間のガンの闘病生活を送り、
奥さんの腕の中で息を引き取った。
どうしても撮りたい。映画館にかからなかったら、ふすまに写してでも撮りたい。
その言葉に、奥さんは奮起した。
定期を2年預かり、その担保で銀行からお金を借りて『肉弾』を撮った。
1960年のこと。賞をたくさん取ったが、大きな借金が残った。
映画にかかるお金は、舞台のソレよりも金額が大きい。
わかる・・・。映画を撮り続け、ガンになった。
そして、痴呆症も出てきた。奥さんのことも分からなくなり、
ある日、娘にこういった。
「好きな人がいるんだ・・・。結婚したいと思っているんだが・・・」
娘さんが驚き、「へぇ、そうなんだ。どこの人?」と聞いた。
「名前はわからないんだが、今、散歩に行ってる。」
「え〜!」それは、妻のみぃさんのことだった。
痴呆になった監督が、今一度好きになり結婚したいと思った人が奥さんだった。
わたしは泣いた。素晴らしいと思って泣いた。
娘さんが「最高のカップル」を誉めた。
苦労を分かち合えるパートナーがいることがどれほど豊かに暮らせるのか。
よかったね、岡本監督。
ご冥福を祈ります。
成17年2月16日81才の誕生日の数日後多分19日死去。
 
2008年03月07日 21:08 | カテゴリ:この人との出会い | コメント (0) | トラックバック (0)
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.wanowa.org/mt/mt-tb.cgi/341


コメント

コメントを投稿

※投稿したコメントは承認されるまで表示されません。


▲pagetop


カレンダー
2008年06月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
城谷小夜子ができること「ヘルス・アート」「講演」「企画」

カテゴリー

  • ご案内 (2)
  • コラム (79)
  • 見ました読みました感動しました (43)
    • 帝京佐賀北戦
  • 珠玉のことば (89)
  • 最近の記事

    月別バックナンバー