小夜子の世界

次郎と正子 牧山桂子著
母には、物や場所に、あたかも生命があると信じているかのように
思われる行動がたびたび見られました。
自分が勝った骨董を何かの理由で手放すとき、誰も聞いていないのを
ひそかに確かめた上で「かわいがってもらうんだよ」
と小声で呟く。
長い間使っていた食器が修復不可能なほど
割れてしまった時には「長い間ありがとう」と言う。
何日か過ごしたホテルや旅館の部屋を去る時には
「楽しかったよ、ありがとう」と、仏様を拝むがごとく
手を合わせるのでした。
 
2008年01月25日 21:25 | カテゴリ:珠玉のことば | コメント (0) | トラックバック (0)
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