小夜子の世界

詩集 福永祥子「夢にかえる」
眼のなかに風景を焼き付けて 記憶を取り出すのは すれからずっと先のこと 耳はなにもかも 知っているが 間違いであることを 決して言葉にはしない ぶっ壊されるものは いいよね 粉々に砕け散ってお見事 天晴れって言葉は 君の背中に献上しよう わかる人は好きですか 素手の勝負を挑むまえに うんと誉めてあげるから ここにいらっしゃい 嘘を飲み込むことが すなわち君の力量 おはようの夜と おやすみなさいの朝を 毎日なぞっている いいでしょう 思い切って その目隠しを 深い奈落へと真っ逆さまに墜ちて 君の正体が しかと視えますか 天真爛漫の祥子ちゃんの姿からは 想像できない詩。 彼女は 深く生きている。
 
2007年03月12日 10:27 | カテゴリ:見ました読みました感動しました | コメント (0) | トラックバック (0)
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