小夜子の世界

辻 邦生さんのことば  「樹の声 海の声」
「・・・・・そこには恋があり、婚約があり、愉しみがあり、悲しみがあった。 死すべき今となって それを振り返れば、 生きるとは、なんと豊かですばらしいことであったことか。 喜びは喜びとして 悲しみは悲しみとして この世とは光のなかにいることだった。 永遠の虚無のなかに沈んでゆく今、 この世はなんとすばらしい場所に見えることか。 あんなに苦情を言っていたなんて、 とても信じられないーーー 坐った夫人の顔には、 そうした表情が刻まれていた。・・・・」
 
2006年11月29日 10:35 | カテゴリ:珠玉のことば | コメント (0) | トラックバック (0)
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