小夜子の世界

滝本千代さん (白霊社)
 出会いは、野澤吉平師匠のお祝いの会の席上。たった一度の出会いだった。10年後、私の名刺が急に出てきたといって、千代さんから電話を貰った。「5年前から夫婦で無宗教の葬式社をやっている。一度会えないか」奥様がなくなられ、野澤吉平師匠のお加減がよくないということだったので、急いで時間をとって、師匠の家に行く。ほとんど私のことは思い出されないようだった。  2ヵ月後師匠は静かに昇天された。10月19日。次の日は初美師匠が神戸から来ることになっていた。 不思議なめぐりあわせを感じた。夜おうちに飛んでいって、ご遺体を拝んだ。滝本さんから舞台を作りたいと相談された。阿部さんに助けてもらった。 お通夜もお葬式もいけなかった。初日、野澤吉平師匠の名前で大kな花が届いた。泣いた。嬉しくて泣いた。ありがたくて泣いた。  このお二人は本当に頭の下がるお仕事をされている。「死者に仕えるのが和の輪達したちの仕事」すごいね。人は生まれたら必ず死ぬ。わかっているのに、自分だけは明日も死なないと決めている。そしてお葬式や遺言はタブーなのだ。  よき再会であった。お二人で力をそろえて一人一人見送って欲しい。
 
2004年02月22日 09:52 | カテゴリ:この人との出会い | コメント (0) | トラックバック (0)
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