小夜子の世界

6人目 小松左京先生 作家
 小松左京先生は、魅力的な人。こんなに優しい、可愛い女心をくすぐる人はめずらしい。コンピューターのように聡明な左脳と荒唐無稽なことを考え付く右脳。賢いだけの男ではなく、はちゃめちゃに面白く、女性にシャイで、青年の心をとどめている人。  出会いは「昔の女」。16年前に、小松先生の作品をやらせていただきたい、と勇敢にも手紙を書き、忘れもしない先生直筆のはがきを、大阪の朝日座で受け取った。「勉強会のよし、上演料はいりません。ただし、戯曲家が決まっている場合、一度お目にかかりたい」とびあがって喜んだ。ふじたあさや先生と、一緒に四谷のホテルニューオータニで初めておあいした。ふっくらとされた大人を髣髴させる魅力的な人だった。その後、わたしも先生と同じく、乙部順子さんに多いに助けられここまできた。しかし、それもひとえに小松先生の腹の大きさゆえに、わたしが先生の事務所に出入りさせてもらっていると感謝している。  乙部さんに同行を願いエジンバラ、ペルミ、モスクワ、サンクト・ペテルスブルグ、ウラジオストック、ハバロフスクと飛んでもらった。「乙部ちゃんいなかったら僕どうするんだよ」と、乙部さんにすっかり頼り切っている先生から、3度も海外に乙部さんを連れて出た。  大橋光博西京銀行頭取を急にお連れしたときも、先生は楽しそうに大橋先輩(京都・山城高校の先輩)と話をしてくださった。はなしが大好きで、人をそらさない、恥じをかかせない男の優しさをわたしはいつも感じている。  小松左京マガジンも順調に10号をこえ、ますます冴えわたっている。先生、お元気で、またお話できるのを楽しみにしています。またときどき乙部さんを海外に貸して下さいね。
 
2003年05月31日 10:16 | カテゴリ:この人との出会い | コメント (0) | トラックバック (0)
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