古典研究会

2008年5月と6月の短歌
2008年5月25日(日)
千之「何事も 思い煩うこともなく ただかがり火を 守る衛士たち」 
  〜「御垣守衛士のたく火の夜はもえて昼は消えつつものをこそ思え」の短歌に共鳴して
きよし「はるばると のぼりつめたる山道は 行く方も知らず 雲に隠れぬ」
長坊「由良のとを 井戸端会議独り占め 犬のにらみてまわり道かな」
みちこ「八重むぐら 六年(むとせ)あまりの年月が はるか昔の夢の如くに」
小夜姫「契りきな 君のことばは 我が胸に 夜道を照らす 月の如くに」
 五月の御題は「行く先」
千之「教え子の 行く方も あれこれ思いつつ 忘れ行く老いを さびしまんとす」
きよし「夕されど ゆくえもしらず この道は わが身ふりたり ゆるぎあるやも」長坊「古希祝う 行く方知らずの 君いずこ この機のがさず 会いたきものと」
みちこ「平成の激動の日に 定まらず 行く方も知らぬ 明日のなりわい」
小夜姫「山登り 道連れほしや ただ一人 行く先しらず歩くは 寂し」〜生きるということ
小夜姫「いずくより 来たりし我ら 行く先も 知らず歩くか 地図無き道を」〜人生のこと
お気に入りの短歌 42番〜50番
43番「逢い見ての 後の心にくらぶれば 昔はものを思わざりけり」権中納言敦忠(きよし選)
49番「御垣守衛士のたく火の夜はもえて昼は消えつつものをこそ思え」大中臣能宣朝臣(千之選)
50番「君がため 惜しからざりし命さえ ながくもがなと 思いけるかな」藤原義孝(長坊・みちこ小夜姫選)
2008年6月22日(土)
恵美里「ナイアガラ ごう音 轟く瀧の音 天と地結ぶ 七色の虹」〜ナイアガラに行ったときの思い出
長坊「忘れじの淡谷のり子のごとき人 今日も町内 巡りめくやら」
わ子「羽衣の舞姫のごと 清ければ 今ひとたびの 逢うこともがな」〜若き日の後悔
千之「大江山は 母のふる里 正月の かるたを覚えそむ 今もなつかし」
        〜大江山出身なのでみなでこの札を取り合った思い出をうたった
小夜姫「めぐりあいて三十二年の時が過ぎ 娘と祝う 君の還暦」
六月の御題は「結ばれる」
恵美里 「人生を 共に旅する好き人と 結ばれる日を 親待ち望む」〜未婚の娘を想って
長坊 「若き日の しがらみたちて 今度こそ 結ばれたきや 友情の糸」
   〜高校卒業50年の会が鹿児島で7月にあるが、ずっと出てこない彼とどうしても今度こそ逢いたい。
わ子 「弱みたる 人と人との絆にも やさしさあれば心結ばる」
千之「むすばれる ひと日ひと日の 楽しみに いつしか齢を積み重ねをり」〜気づけば96才に
小夜姫 「夫よ娘よ 親よ妹よ 師よ 友よ 輪廻の中で 結ばれし縁」
    〜つくづくと人のつながりの不思議さを輪廻の縁を感じた
お気に入りの短歌 51番〜60番
54番「忘れじの行末までは難ければ 今日をかぎりの命ともがな」儀同三司母(長坊・小夜姫選)
56番「あらざらむこの世の外の思い出に 今ひとたびの逢うこともがな」和泉式部(わ子選)
59番「やすらわで寝なましものを小夜ふけて 傾くまでの月を見しかな」赤染衛門(恵美里選)
60番「大江山いく野の道の 遠ければまだふみも見ず 天の橋立」小式部内侍(千之選)
 

 

 
  2008年06月22日 14:49

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