古典研究会

3月と4月の短歌

3月23日(日) 21〜30番の短歌
【好きな短歌】
21番 素性法師「今来むといいしばかりに長月の 有明の月を待ち出でつるかな」(蓮見)
23番 大江千里「月見ればちぢにものこそ悲しけれ わが身ひとつの秋にはあらねど」(三須)
25番 三条右大臣「名にしおはば逢坂山のさねかずら 人に知られでくるよしもがな」(荒武)
27番 中納言兼輔「みかの原わきて流るる泉川 いつみきとてか恋しかるらむ」(城谷)
29番 凡河内み恒「心あてに折らばや折らむ初霜の おきまどはせる白菊の花」(矢萩)
30番 壬生忠岑「有明のつれなく見えし別れより 暁ばかりうきものはなし」(米津)

御題「若葉」
矢萩和子 「わかき芽の ここにかしこに 生まれ来て 朧月夜に 櫻ほころぶ」
荒武恵美子「若葉萌ゆ 青きスーツも誇らしく 期待を胸に今旅立ちぬ」
三須礼子「年毎に 若葉をめでて 口ずさむ 乙女の頃の 懐かしき歌」
蓮見喜代江「ブローニュの森を出で来し 車窓には 若葉まぶしく 羊たわむる」
       「うすみどり濃きみどり重なりて 博物館の道遠からん」
       「紙すきの里の業い かたくなに 守りて今日も若葉燃え立つ」
米津千之「若き芽のはやも 伸びゆき つぼみもつ 幼稚園児の通う道々」
城谷小夜子「あたらしき二つの生命誕生す 若葉の成長見守り行かむ」
【21番〜30番の短歌より】
矢萩 23番「月見れば 浮世のつらさ放たれて 心ひろけく み空に遊ぶ」
荒武 22番「吹くからに春の嵐の 過ぎ去りて 川面に浮かぶ 淡き花びら」
    23番「月見れば 満月の夜の星高く 輝きにけり明日もさんさん」
三須 23番「月みれば 幼き頃がしのばれる 大海原を照らす月かげ」
蓮見 22番「吹くからに 木犀の香りいづくから 友と語りし 遠き思い出」
米津 28番「山里に ひっそりと暮らす村人の 平家の落人と聞けば親しき」
城谷 21番「今来むと いいし人待つひたすらに この心こそ 至福のときか」

4月27日(日)31〜41番
【好きな歌】
32番 春道列樹「山川に風のかけたるしがらみは 流れもあへぬ紅葉なりけり」(三須)
33番 紀 友則「久方の光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ」(矢萩)
34番 藤原興風「誰をかも知る人にせむ高砂の 松もむかしの友ならなくに」(米津)
37番 文屋朝康「白露に風の吹きしく秋の野は つらぬきとめぬ玉ぞ散りける」(宮下)
38番 右近 「忘らるる身をば思わず 誓ひてし人の命の惜しくもあるかな」(城谷)

御題「花開く」
矢萩和子「寒き日のつらき事々 打ち超えて 今花ひらく 春のよろこび」
宮下長昭「行く先は右に左にゆれ至り 齢安堵の花開きたく」
米津千之「遠くなる昔の誰かれを忘れじと なつかしみつつ 老いのささやき」
三須礼子「桜花 嵐に散りしその後に 真白に開く 梨園の花」
城谷小夜子「仏来い仏来いとぞ打ち込めば 蓮華の花の開く日ぞ来む」
【31〜41番の短歌より】
矢萩 38番「忘らるる身とぞ思ほゆ 我が恋は 暮るる海辺の波間に果てぬ」
宮下 37番「白露に風は気まぐれ散りし先 きらりと光り 欲しきなりけり」
三須 31番「朝ぼらけ霜おく日々もすぎ去りて 若葉をめでる五月ま近く」
城谷 39番「浅茅生の小野のしの原しのぶこそ まことの道と人に伝えよ」

 

 

 

 
  2008年04月28日 12:55

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